先週末、三浦海岸で開催されたNLP若手の会(YANS)の合宿に参加してきました。 YANSで合宿が行われるのは6年ぶり、というか多分2回目。 前回は参加できなかったので、私も初参加でした。 データベース系など業界によっては毎年泊まり込みの合宿が開かれるらしくて、いいなぁと思っていたので今回はとても良い機会。
委員のメーリングリストに入っていたので裏で大量のメールが飛び交っていたことは知っていて、準備がとても大変そうでした。 NTT宮崎さんはじめ委員の皆様には感謝です。
YANSシンポジウムというイベントには思いいれが深くて、多分東大でやった2回目のシンポジウムが初めてでした。 確かM2のときでした。 発表者はほぼ全員が教員(当時助教だった)、内容は全部初めて聞くようなテーマでした。 普段は指導の立場であるところの先生方が、斬新なアイデアを発表している。 そんな研究していいんだ!と感動した覚えがあります。 若手研究者が自由な発想で議論ができる、そういう場であって欲しいと思います。
さて、今年の目玉といえばハッカソンとスポンサーですね。 ハッカソンですが、最初は普通に混じって参加しようかなぁーと思っていましたが、オッサンが入ると遠慮してしまうということに気づいたので初日はスーパーバイザー的なことをしていました(単に邪魔してただけかも・・・)。 皆さん、自分で考えてアイデアを出していたようなので良かったなぁ。 一方の私は、流石に遊びに来ただけになってしまうのもあれなので、2日目から以前つくろうとした形態素列に対する正則パターンマッチャー(miura)を作っていました。 これは、かなり便利に使えると思うんですが、それはまた今度解説。 モノ的にはNFAのマッチャーと、それを記述する言語のパーサーです。
スポンサー発表は個人的には大変おもしろかったです。 相良さんは金融系のコンサル、柴田さんは物理系からコンサル、小田さんは数学系から保険業、とそれぞれの専門領域を経験して今NLPに関連した事業をやってらっしゃいます。 そしてここがとても大事ですが、それぞれがご自身のバックグラウンドを活かしてNLPにアプローチしているということ。 相良さんはコンサルな行動力と人脈を活かして、技術を持っている人とそれを必要としている人を結びつけようとしているはなし、柴田さんは理論物理のバックグラウンドを活かした最適化の話、小田さんも数学(というか保険屋?)のバックグラウンドを活かした統計解析の話。 普段同じNLPという固まった業種の人と接していると、どうしてもアプローチの仕方が固定化してしまって、「周りの人がやっているから」という理由だけで方法論を選択しがちです。 必要な技術が足りないから専門家を引き入れちゃおう、最適化が十分でないから別のところの手法を転用してみよう、データの信頼性が不安だから別の手法で検証しよう。 どれも、NLPの中に居続けると手を出しづらい方法です。 しかし、誰もやっていないアプローチだからこそ研究的にも価値が出るんではないかとおもいます。
招待講演の牧野さんの話も、もっとエンジニアリングの技法を取り入れようということで、純NLPからは少しはなれた話でした。 エンジニアリングは、まだ業種的には近いですから取り入れやすいでしょう。 個人的にはもっとエンジニアの人に参加して欲しいですね。 今回は多分5人くらいしかいなかった気がします。
交流会も充実していました。 会うたびにNTTの吉田さんと卓球しようしようといっていたのが実現したのが良かったです。 部屋が狭かったけどw
とにかく今回はとてもおもしろかった。 参加した皆さん、楽しかったといってもらえたのも良かった。 個人的に「楽しい」という価値はとても大事に思っています。 楽しいから続けれられる、楽しいからやりたくなる、楽しいから成果が出る。 次回以降、今度は自分が主催者なわけですが、毎年好評をいただけるように頑張って行きたいなとおもいます。
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