9/9に、昨年に引き続き、首都大学東京の小町先生担当の、情報通信特別講義で非常勤講師として一コマ分講義を行いました。講義と言っても、2時間の講演で気楽なものです。 内容は、学部1,2年生向けの授業ということで、個別の技術というよりは今後の学生生活で技術に対してどのように向い合って欲しいかという、オッサンの小言のような内容です。 実は前職の同期が聞きに来ていて、焦りましたw
今思い返してみると大学1年生のころに、中川先生のゼミで初めて自然言語処理の本当に基本的なことを習って、特に単語分割ができれば文書をベクトルで表現できて、ベクトルで表現できれば文書を線形代数の世界で扱えるという内容に大変感銘を覚えたことを覚えています(もっとも高校のベクトル程度の内容で説明されましたが)。 大学1年生というと、ちょうど夏学期に線形代数を習うわけですが、それと同時に文書をコンピュータで扱うために必要な基礎技術であるということを同時に教わったわけですね。 高校生の時にコトバを扱うならどうすればいいのだろうかという思考実験をしたことがありました。 その時は(後で考えると)スロットのようなもので意味を表現することを考えていましたが、まさか当時も知っていたはずのベクトルで表現できるという発想には思い至りませんでした。 しかも最近は深層学習のおかげで、その傾向はより顕著になっていますよね。
大学生のときを思い浮かべると、仕事や会社、就職ということに関して全くイメージが湧いていなかったことを思い出します。 この手の依頼を受けるのは、このようなギャップを少しでも減らしたいという気持ちがあります。 10年弱社会に出て仕事をしていると、大学や大学院で勉強なり研究なりしたことが、最終的に世の中のどこかしらの製品やサービスなりを通じて還元されていることを感じます。 大学受験の時はここで勉強したような内容は一生使うことはないんだろうと思っていましたが、現状で毎日数式を見ていることを思うと、技術者としてやっていくなら必ずどこかで役立つ、あるいは今勉強しながらでもどういうことができるか考えられるんだろうとおもいます。
何か、これから学んでいく学生の皆さんに少しでも刺激を与えられていたら嬉しいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿