もう少しBlogを書こうかと思って、最近コンピュータ将棋の本を読みながら思ったことを書きます。
http://blog.livedoor.jp/yss_fpga/archives/53897129.html
近年のコンピュータゲームの性能向上スピードが凄く速いらしいという話を聞きました。もちろんこれは単にコンピュータの性能向上だけの問題ではありません。将棋がゲーム木上での機械学習を、囲碁がモンテカルロ探索を採用してブレークスルーがあったと言われています。完全情報ゲームに飽きたらず、ポーカーで人間に勝ったというニュースも思い出されます。コンピュータの性能以上に、研究が進んで強くなっているのです。
今、将棋における人間とコンピュータの対決、という構図がいくつかのイベントでとりだたされていますが、実はこうした構図はここ数年で終わってしまうと思っています。上記のブログの「時期を逸してしまった」という表現がある通り、コンピュータゲーム研究の成長スピードが速すぎるのです。コンピュータの実力はレーティング上で順調に伸びているようです。このまま行くと、あーコンピュータと対決していた時代もあったね、となるでしょう。
オセロやチェスなど、90年台に人間のチャンピオンが破れたゲームのその後の研究をあまり聞きません。今となっては市販のパソコン、ヘタするとスマホでも勝ててしまうのではないでしょうか。
そこで、人間とコンピュータの本気の対決という、非常に歴史的な、そして2度と見られない貴重な瞬間に我々は立ち会っているのだと気づきました。この瞬間は非常に貴重です。1000年以上に及ぶ将棋の歴史と、数十年に及ぶコンピュータとその上で動くコンピュータ将棋の歴史。2つが交錯するのは、ほんのほんの数年しかないのです。ある種のクイズでも人間に勝つことができました。数年後、順調に行けばこの機能は携帯電話に標準搭載されるのでしょう。同じように、今あらゆる知的生産活動が人間にまさるわけではありませんが、いずれそうした事もできるようになるでしょう。その瞬間を境に、ガラリと世界が変わるのでしょうか。
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