2010年6月12日土曜日

2010年度人工知能学会全国大会




人工知能学会の全国大会に参加してきました.発表はこちら.内容は,言語横断検索ってあるけど,同じことをテキストマイニングの文脈でやったらどうなるだろう,というような内容です.要約すると試してみたら案外うまくいったよ,なのでそれだと聞いてくれた人にあまりに申し訳ないので,「最終的なアウトプット(マイニング)のために中間で難しい問題(機械翻訳)を解く必要はないはずだ」というVapnikの原理的な説明を入れてみたり,訳語精度の割にうまく動いたもっともらしい説明を入れてみたりしたものの,時間足りなくて説明はしょってしまったり.なかなかうまくできないものです.ただ,前者の話というか哲学というかは最近よく感じていて,アプリケーションから見たとき本当に必要な自然言語処理って何なのか,という点は,特にいくつかの応用をはっきりともっている企業の研究者として,今までのNLPの枠組みから少しはずれる形で一石を投じてもいいんじゃないだろうかと思っています.言語処理学会で話した距離の期待値(曖昧構文解析とよんでいますが)も,「精度のよい解析は結構だが,それで検出漏れがでては困る」というような現実のニーズを反映させようとしています(まだアプリまでうまくつながってませんが).企業研究者の方の発言やblogなんかを見ると,似たような視点を持っている方をよく見かけます.
今回の発表に先立って,広報の方がプレスリリースを出してくれたりとか,なんかひえぇぇぇだったんですが,特に何もありませんでしたw それから,謝辞にも書きましたがインターンに来ていた2人の学生さんと継続して行った研究だったので,2人には感謝したいですね.

実は今回人工知能学会には初参加でした.そもそも会員でもないです.ごめんなさい.言語処理学会に比べて扱う分野の幅が広い広い.広告オークション,検索のランキング学習,オントロジー,twitter研究など聞きかじったことのある程度だったいくつかの問題に関して,チュートリアルがわりに聞けたのがよかったです.ロボットとかWeb系も,もう少し聞けばよかったかもしれません.

例のごとく,twitter上でしか認識していなかった方にたくさん声をかけていただいたり,実際にお会いできました.twitterをやっていなかったら,本当に2,3人しか知り合いがいなかったので,コミュニケーション拡大に大変役になっているのを実感します.


※上の写真は懇親会に行くとき貸し切りだった路面電車です.貸し切り満員電車でした

2 件のコメント:

  1. おつかれさまです。私が乗ったやつはもっと普通のだった>貸しきり満員電車

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  2. おつかれさまです。貸切はみんななぞの専用車両で大衆の目に晒されていたのだと思っていたのですが、違ったんですね

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